ナマステー(=人=)ラニーです。
インドでは政府が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月25日から21日間の全国的なロックダウン(都市封鎖)に入りました。(4/17追記。5月3日まで延長となりました)
モディ首相が家にこもる事の重要性ついて、古代インドの大長編叙事詩でヒンドゥー教の聖典の1つでもある『ラーマヤナ』のワンシーンを引き合いに出していて、国会で議員一同が大爆笑していたので、私も日本の皆さんにそのインドな空気感をシェアしたいと思います。
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モディ首相、
「専門家の助言によれば、ウイルス感染サイクルを破るには21日間が極めて重要だ」と述べ、
“CORONA means ‘Koi Road Par Na Nikle’ (No one must go out on the roads).”
「コロナは「コイ ロード パー ナ ニクル」(誰も道路に出てはならない。)を意味する。」
“One step out of your door, beyond the ‘lakshman rekha’, can bring in this deadly disease to your home.”
「ドアから1歩進んだところ、「ラクシュマン レカ」を超えると、この致命的な病気が家に持ち込まれる可能性があるぞ。」
と言いました。
インド議員みんな爆笑しすぎ🤣🤣🤣
え?何が面白いのかわからないって?
ですよね。。。ラーマヤナ読んでないですよね。
ラーマーヤナ
このお話は、話すとどんなに端折っても8時間くらいはかかるのですが、30秒にまとめると、ビシュヌ神の生まれ変わりでもあるラーマ王子が、ラーヴァナという頭が10個手が20本ある悪鬼を倒すお話です。(短っ)
長男ラーマが王位を継ぐはずだったけれど、次男バーラタの母の召使いにそそのかされて、バーラタの母は王に、自分の息子を次の王にする事とラーマ王子14年間の追放を実行させます。ラーマは王がした約束を尊重し受け入れ、森に入り、隠居生活を送るのですが、そんな森にて、ラーマ様のたくましすぎるお素敵背中を見てゾッコンになった、ラーヴァナの妹スルパナカー。嫁ちゃんシータがいるからと、彼女は全く相手にされず逆恨み。そして兄ラーヴァナに恨みつらみとシータの美しさを伝えたところ、じゃあシータをさらいに行くか、となった悪鬼ラーヴァナ。
シータのそばにいてくれ、と頼まれていたラクシュマナ。ラーヴァナが作り出し森中に放った「ラクシュマナ、助けてくれ!!」とラーマの声を聞き、「兄を助けに行かないなんてこの恥知らず!人でなし!」とシータから詰りになじられたラクシュマナはその場を離れるのですが、
その際に『この線を超えて家から出てはいけない』(誰もこの線の中に入らないように)、とラーマ王子の妻シータのためにラクシュマナが作った結界=これが「ラクシュマナ レカ」じゃあああ!!!(前置き長っ)。
一応その結界、何物も10メートルは近づけないことになっています。
シータ自らがその線を超えない限りは。悪魔にそそのかされてその結界から出てしまったシータは、そのままさらわれて、何年も家に帰られない身となってしまうのでした。
みな自宅に篭っています。でも「ラーマヤナ」と「マハーバーラタ」をテレビ放映しているため、全シリーズを見終えるまでは6ヶ月は篭れる計算に!!
(ヒンドゥー人でないムスリムのみなさんは絶対欠かせない金曜のモスクの礼拝に行ったところポリスから殴られて映像があちこちでUPされてました)
ちなみに、この「ラクシュマナンレーカ」という名前を商品名につけたものがインドであります。
コレ。
。。。チョークタイプで、これで線を引けば、ゴキブリがその線を超えて家の中には入ってこない!!まさに結界!!
インド人のネーミングセンスwwwww
コロナウイルスで、心落ち着かない日々を送られている方も多いかと思います。どうかみなさまが、おうちで楽しい時間をたくさん持たれますように。。。
南インドのマイソールにはラーマヤナテーマパークがあります。コロナが落ち着いたらみんな行こうね。
どこまでもシュールw
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