ナマステー(=人=)ラニーです。
インドに住んでいると、嫌でも目にするのは、階層の存在。そう、カーストです。だれも自分のカーストをオープンにしてるわけじゃないのですが、大人はだいたい、その職業や振る舞いで、わかるようになるのが不思議。
学校も、どのカーストでも入れます!なんて謳っていても、入学願書には、カーストやどの部族出身かを書く欄がありました。
インド人の様々な職業を見ていて不思議だったことの一つに、役割分担があります。人件費が安いからか、店員が、なんか多いんですよね。
たとえば近所のパン屋。
このパンとこのパンがほしい、、、というお客さんの要望聞き係が3人。レジに打ち込み係が1人。そのレシートを受け取って、別のレジでお金を支払うのですが、その担当で1人。あと、ジュース(果物をその場で生搾りしてもらえます)などのオーダー受け係が1〜2人。
。。。。(=_=)
これ、日本のファミレスだったら多くても2人で店回すよな。。。。(←キッチンは別ね)
がしかし、インド。なんせ人間が豊富。
そして、自分の担当の事以外しないインド人。
🍞🍞🍞🍞🍞
ある日、私は小さな机を購入しました。
物は家まで届けてくれるといいます。
家で待ってると、インド人のにーちゃんがやって来て、箱をバリバリっと開けて、電動ドリルでチュイーンと調子よくネジを回して、そして「できたよ!!」と。
ああ、できたね。と私が確認したのを見て、
「じゃ✋」
。。。。さっと立ち去るインド人スタッフ。もちろんボロボロになった段ボール箱や発泡スチロールはそのままです。
ええええっ ちょっ いくら何でもどうなの??片付けは???
とインド住みたての当初、思ったものです。
思えば、あのインド人の「仕事」は、家具を家まで届けて組み立てること。掃除は彼の仕事ではない、ってわけです。
(これをビジネスチャンスと考え、掃除までする完璧な組み立てサービス付きの若手オンラインの家具ブランドショップが数年後に誕生し繁盛するのですが)
メイド、庭師、ガードマン、といった職業のみなさんは、やっぱ「これは私の仕事、これは私の担当外」ってのをきっかり分けて主張してましたね。
今日は、そんなインドのあああ、な風習を教訓で教えてくれる、お子様向けのお話を紹介します。
最後まさかの展開に「え」ってなりますよ。
フレディマーキュリー似の洗濯屋もお楽しみくださいw
では、どうぞ〜
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Mind Your Business
昔々あるところに、洗濯屋がいて、ロバと犬を飼っていました。
犬は家をガードし、飼い主が行くところどこへでも付き添いました。ロバは背中に衣服の山を背負って川へ行き、そして家へ戻ってきました。
犬もロバも、いつも中庭で眠りました。犬は自分の義務を誇りに思っており、よく自慢していました。
ある晩のこと、
犬「おいロバよ、なんか今日は疲れてるな。どうした?」
ロバ「今日はいつもより長く(洗濯物を背負って)歩いたから、だからさ。」
犬「お前の仕事やったことないけど、でも、おれの仕事の方がお前のよりもタフだね。おれはこの家全体と家族を見守ってるんだからな。」
ロバ「オレも同じさ。この家族全員の洗濯をするんだからな。」
犬「おいロバ。 賢がるんじゃねーよ。おまえはただの運搬用の獣なんだからな。洗濯するみたいに話しな。」
ロバは沈黙しました。
。。。。
それから数日後のある暗い晩のこと、、、
みんな寝静まっている時、泥棒が、そーっと家の中へ入り込みました。犬は泥棒を見たのに、吠えもしませんでした。
ロバも、泥棒が家の中に入って行くのを見ました。
ロバ「よう相棒!見ろよ、泥棒が家に入っていったぜ。おま、吠えてマスターを起こさないのかい?」
犬「余計なお世話だぜ。オレの仕事に口出しすんな。どうマスターをガードするかオレはわかってんだ。もう長い間この家を守ってるってのに、マスターはオレを気にもかけやしない。その上ここんとこ数日、食事だってちゃんと与えてもらってないんだぜ。」
ロバ「だけどマスターはお前のことずっと養ってくれてるじゃないか」
犬「マスターはオレの価値をわかってないね。起こさないでおこうぜ。泥棒が価値あるものを盗んだら、マスターはオレの重要性に気づくはずさ。」
ロバ「この愚か者!!今は文句を言う時じゃないだろ!今こそ行動を起こす時だ!!早くマスターを起こすんだ!!」
犬「やだね。マスターがオレを大事にしないなら、オレもマスターを大事にしないね」
ロバ「この邪悪な生き物よ!!この恩知らずが!!!」
ロバ「一番必要だって時に、おまえは自分の義務を無視している!!もういい!!お前の義務をおれがやる!!マスターを起こす!!!」
ロバは一番の声でいななき、洗濯屋を起こしました。
泥棒はすぐに現場から逃げ出しました。
洗濯屋は辺りを見回しましたが、だれも見当たりませんでした。
彼は、彼の眠りを妨げたロバに対して激おこ😡
洗濯屋「このバカロバがああ!!こんな疲れてるって時にオレの眠りを妨げおって!!お前に思い知らせてやる!!!」
洗濯屋は棒でかわいそうなロバを叩きました。
ロバは、数ヶ月間、その傷だらけのままでした。
(教訓)
自分のことだけ気にしてればいいんです。あなたがそれを求められるまで、アドバイスしようなんて思わないこと。
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