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土着のネ申様のパない話、神様でもおっさんだった件。

ナマステー(=人=) ラニーですー。

梅雨ですね。日本の雨季は沖縄から北上ですが、インドの梅雨は▽(←インド)この一番下から始まって時計回りだよ!

そんな豆知識は置いておいて、今日は私の大好きな南インドのとあるエリアでとても大事にされている土着の神様をご紹介したいと思います。

紛失物担当のネ申

以前、こんなことがありました。

娘をインドダンスのお教室にお迎えに行き、彼女を待っていた時、下の子がふざけて私に飛びついてきて、その際にピアスを落としてしまいました。

めちゃくちゃ大事にしてたピアス。気づいてすぐにあたりを探したのですが、見つからない。。。

えー!!今さっきまさにここで落ちたはずのに、ない!!!ない!!!ないよ!!!?!

困っていると、12歳くらいの女の子が私の前に来て、「あなた、何かを探していて見つからないのね。コーラガッジャに祈ってお願いしなくっちゃ。この呪文を私の後に続いて唱えて」と言うのです。私は、何が何だかわからぬまま、その子に続いてモニョモニョ、、、と真似してとなえてみました。

その瞬間に、あたりにいた大人たち13人くらいが、いきなりバッと魔法にかかったかのように立ち上がり、ピアスを探し始めてたのです。

けれど、探せど探せど、それでも見つかりません。

すると一人の女性が私に近づいてきて言いました。「もう既に見つかっているわ。あなた、ちょっとこっちの部屋に来て、服の中見てご覧なさい」と言います。

もう既に、って、そんなハズないって。と思いながら、言われた通りに服を脱いでみると、なんとブラの中になぜかピアスが。え???なんで???えっ???

その時着ていた服はインドクルタと呼ばれる服で、首まわりは狭く、どう考えても服の中にピアスが入るのは難しい作りです。どうやってここにピアスが入ったんだろう。。。

不思議に思っていると、
 

「はい。30ルピー(42円くらい)渡して」と別の女性が近づいてきて私に言います。え?何?何ですか?と尋ねると、「探し物が見つかったらすぐにお礼参りしないと。私さ、家近所だから代わりに行ってあげるわ」と言うのです。

お礼って、何をするの???もう謎すぎます。聞くと、お酒(小さなボトルでOK)と、チャックリ(インドの揚げ菓子。毎度歯が折れるんじゃないかと心配になる硬さ)、スイートパン(という葉っぱで包まれたいろんなミント類が中に詰まっているインドで食後に噛むやつ。消化を促してくれる)そしてちょっとのお金をお供えするのだそうな。
(これ、スイートパン。葉っぱの名前が「パン」で、中に噛むと口の中突っ切りさせてくれる実とか、いろんな混ぜ物が入ってる。これを食後に噛んで、汁を飲む(食べる人もいる)と、非常に消化を促してくれる、インドならではの知恵の凝縮した謎食物。)

おっちゃんネ申様

【コーラガッジャ】は、カルナータカ州とケララ州の境目付近のアラビア海側、ここの街一帯で、カンナダ語とトゥル語話者にのみ崇拝される土着の神様なのだそうです。「アッジャ=おっちゃん。」おっさん神様。そう思うと、わざわざ下着の中に無くなったものを戻し入れてくれたとことか、なんか納得ですよね(笑)

「コーラガッジャって知ってる?」うちにお手伝いで出入りしていたランミヤちゃんに聞いてみたら、「うちの近所にお寺あるよ!」と教わりました。 3月の終わりには3日間に渡り、その【コーラガッジャ】の日があります。しかもそこ、うちの近所。ということで、行ってきました。

行ってみると、祭壇に確かに、「コーラガッジャ」って書いてある。カンナダ語で(笑)


お供え物見ると、確かに、お酒とチャックリと、パンとお金が。。。。本当だったのね(疑ってはいけないw)

そしてその日はコーラガッジャの日。横を横を見ると、神に扮した人が!!!


(放射線状の飾りついてるのが、コーラガッジャ)

(もう動きとか人じゃないんですよ。なんていうか、ネ申憑依状態というか、小刻みにずっとガタガタしてるのです)この後、茶色い鶏を生贄に捧げられ(その場で首切られ)そして、火を灯した松明両手に神は生演奏とともに踊り、祭壇の周りを回っていました。この世のものではないような、不思議な光景でした。

この日このあと神殿に属す方から、葉っぱを一枚いただきました。

なんだろこれ?ランミヤのお家がこのお寺の近所なので、そのまま彼女に見せて何か聞くと、「ガンダーもらえたの!?!すごいじゃない!」と言います。(いつ誰でもいただけるわけではないみたい。)葉を開いてみると、中に不思議な黒いオイルが。何かを願う時、このオイルを指でちょっとつけて、額真ん中、髪の毛の生え際につけるのだそう。

このガンダー、常にお財布に入れて携帯するものだと言うので、早速お財布に入れてみました。ここぞという時に使うらしいです。

この日、私は祠でお礼とお祈りして来ました。「以前は失くしたものを見つけてくださってありがとうございました。ついでと言ってはなんですが、今、娘のHindiのdictationノートが見つからないので、よろしくお願いします。」って。

すると、ないない言ってたそのノート、なんと翌朝娘のかばんの中に入れられていたのです。もうホント、インドって不思議。またお礼参行かないとですね。。。

Ranee
やさいいろ、インドのラボにて現在の予約分が作られ日本へ船の到着待ち状態です!日本国内で個別包装されてから皆様のもとへ発送されます。ご予約されたみなさま、お待ちくださりありがとうございます!またお知らせします!

 

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